東員町役場 学校教育課、子ども家庭課、健康づくり課 インタビュー

子育て・教育に関する課がつながり、
途切れのないサポートをする東員町

各所へのアクセスが良く、豊かな自然と文化に育まれた東員町では、子どもたちが元気にいきいきと「生きる力」を育んでいる。独自のユニークな事業も取り入れながら、命が宿ってから義務教育修了まで、子どもの発達段階に応じた子育てサポートと教育環境を整えている東員町。今回はそんな子育て環境が整う東員町について、東員町役場の学校教育課、子ども家庭課、健康づくり課の方々にお話を伺った。

充実した途切れのない子育てサポートと
時代に合わせた子育て事業

「東員町子育てBOOK」
「東員町子育てBOOK」

子どもを妊娠したら、まず活用したいのが「東員町子育てBOOK」。妊娠期から子どもが15歳になるまでの子育て情報がまとめられている一冊だ。必要な手続きや届出、年齢に応じて受けられる制度、子育て中のお出かけ情報、子育て相談ができる場所などが記載されていて、子育て期間中にとても重宝するだろう。

「母子健康手帳アプリ」の案内と「パパBook」
「母子健康手帳アプリ」の案内と「パパBook」

妊娠後に受け取る母子健康手帳とともに、東員町ではスマートフォンやPCで利用できる「母子健康手帳アプリ」の併用も勧めている。健診の記録をデジタル化したり、子どもの成長を家族と共有して一緒に子育てを楽しんだり、妊婦・出産・育児期に役立つ情報を取得することができる。子どもの月齢・年齢に合わせて実施される東員町の教室や予防接種などの情報も配信される。
また、多くの人に利用されているのが、母親からのアンケートを参考にして制作されているという「パパBook」。母親の妊娠周期や子どもの成長時期に応じて、父親にできること・父親にしかできないことなどが紹介されており、父親が積極的に育児に参加しやすくなるような情報が満載だ。

各種教室や子育て支援施設で未就園児同士も交流

「東員町子育て支援センター」
「東員町子育て支援センター」

東員町では、マタニティ教室や離乳食教室など、妊娠期からのさまざまな教室のほか、子育て中の保護者の相談やサポート制度が充実している。「子育て支援センター」は町内在住の保育園・幼稚園に在園していない生後6ヶ月以上の乳幼児とその保護者が利用でき、親子で安心して遊べる広場やイベント、公園で楽しく遊びながら子どもの発達を促す教室などが開催されている。専門講師を呼んで自然学習や料理などを行う子ども向けの講座や教室も多数ある。

多様なニーズに応える幼保一体化施設

東員町はすべての小学校区に町立の幼稚園と保育園があり、幼保一体化施設として整備され、それぞれの良さを活かした園生活を送ることができる。午後2時までは幼稚園として、それ以降は保育園として機能しているため、家庭に合わせた利用ができる。また、幼保一体化施設と小学校が隣接していることでお互いの連携もとりやすい。さらに、子どもたちにとっても、幼い頃からの仲間たちと小学校へ入学できるため、1年生であっても落ち着いた雰囲気の中で学校生活をスタートさせることができる。

-1歳から15歳まで、
子どもの16年間を大切にする「東員町16年一貫教育プラン」

「東員町16年一貫教育プラン」は幼保小中一貫教育ともつながる
「東員町16年一貫教育プラン」は幼保小中一貫教育ともつながる

東員町では、すべての子どもたちが社会でいきいきとした自分の人生を歩めるように策定した「東員町16年一貫教育プラン」による保育や教育に取り組んでいる。16年間とは、命が宿った時から義務教育が修了するまでの期間のこと。アメリカの精神分析家エリクソンの発達理論に基づいて、「基本的信頼感」「自己肯定感」「自己有能感」の3つの感(3感)によって子どもたちの意欲を高めている。3感は「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」の3つの「生きる力」を大切にし、子どもたちの発達段階に応じながら育まれていく。

具体的にどんなことに取り組んでいるのか、さらに特徴的な取り組みを紹介しよう。

教科書とは異なる、東員町独自の「東員学び検定」

「東員学び検定」のテキストの認定書
「東員学び検定」のテキストの認定書

東員町では、全教科の学力向上につながる国語力や算数力を伸ばすために、学年ごとに用意された町独自の検定テキストを使った「東員学び検定」を行っている。テキストは授業時間や朝学習、長期休暇中など学校それぞれの方法で取り組み、検定に受かると認定証が発行される。また、検定は町民なら誰でも受けられるので、家族で一緒に取り組むのも楽しみのひとつ。ほかにも、総合的な学力調査を行い、応用的な学力を育む取り組みや、ICT(電子黒板など)を活用した授業や教室へのエアコン設置など学習環境の整備も進めている。

「読書登山」や「弁当の日」で育む「豊かな心」

読書登山ブックリスト
読書登山ブックリスト

2014(平成26)年度から行っている「読書登山」は乳幼児期から義務教育修了までの間に、301冊ある東員町推薦図書を子どもたちに読んでもらう取り組みだ。指定された本を読んだら、ブックリストに感想を書いてシールを貼る。目標冊数に達成すると「読書登山認定証」をもらうことができ、子どもたちの読書経験のアップにつなげている。本は子どもたちの人生を豊かにすると言われているため、まさに「豊かな心」を育むためのひとつの方法となっている。また、小学6年生が取り組んでいる「弁当の日」は、年3回、自分のお弁当の献立決めから後片付けまでをすべて行う日のこと。徐々に自分のできることを増やし、自立できるようにとの思いが込められている。すでに中学校では、部活動で自分の弁当を作ってくる生徒もいるようだ。

体力向上に向けて、進んで「遊ぶ」意欲を育む

「健やかな心」を育てるために、すべての年齢で早寝・早起き・朝ご飯と外遊びの充実を勧めている。特徴的なのは「東員なわとび検定」だ。全小学校で実施されており、児童は1級を目指して取り組んでいる。幼保期も運動プログラムや外遊びを取り入れ、中学校では大縄跳びにも挑戦しているため、継続的に体を動かす仕組みができている。

担当課を越え、住民目線の子育て・教育サポート

幼保小中で一貫して培った「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」は社会へ出ていく基盤となる。これらの取り組みが一体感をもって行われているのは、子ども家庭課や学校教育課をはじめ、役場内の部署同士の強い連携があるからこそ。
ほかにも、中学3年生までは医療費無料の制度や、町内の小学校区のすべてに学童保育所が整備されているなど、住民目線の取り組みが多く行われている。

広大な緑と大型遊具がある「中部公園」
広大な緑と大型遊具がある「中部公園」

豊かな自然と文化に包まれた東員町の環境は子育てをするにはぴったりの環境。町の中心にある「中部公園」は広大な芝生広場や大型遊具があり、子どもと遊ぶ最適な場所だ。様々なイベントが行われ、おでかけスポットとしてたくさんの人が集まる。町内全体に広がる水田は、夏には青々とした風景となり、秋には役場周辺のコスモスがピンクや白の絨毯のように美しく咲く。

「子ども歌舞伎」の様子(提供:東員町役場)
「子ども歌舞伎」の様子(提供:東員町役場)

また、東員町は歌舞伎の名優、七世 松本幸四郎の出身地としても知られ、氏を顕彰し、伝統芸能を継承しようと「子ども歌舞伎」が結成され、毎年公演を行っているのも見逃せない。
四季を感じる自然環境と伝統文化にふれ、子どもがのびのびと過ごせる町、東員町。今、子育てにぴったりの町として注目を集めている。

取材協力

東員町役場 学校教育課
所在地:三重県員弁郡東員町大字山田1700
TEL:0594-86-2815
東員町役場 子ども家庭課
所在地:三重県員弁郡東員町大字山田1600
TEL:0594-86-2872
東員町役場 健康づくり課
所在地:三重県員弁郡東員町大字山田1600
TEL:0594-86-2803
URL:http://www.town.toin.lg.jp/
※この情報は2018(平成30)年7月時点のものです。