エリアコラム

鳥羽市石鏡町(いじかちょう)を知る

伊勢湾と太平洋に面し、海の恵みに育まれたまち、石鏡町の魅力をご紹介します。

石鏡からの海の眺め
石鏡からの海の眺め

鳥羽市石鏡町は、伊勢湾と太平洋に面する志摩半島の北東に位置し、その全域が伊勢志摩国立公園に指定されている。
温暖な気候に恵まれ美しいリアス式海岸が広がり、海女のまちとしての歴史も長い。

石鏡(いじか)の由来

石鏡町の海岸
石鏡町の海岸

石鏡(いじか)という地名の由来は、昔から村人の崇拝をあつめている石鏡島。
海上に突き出た小島の中央には大きな洞窟があって、その洞窟を通して日の出が望めるようになっていました。海上に朝日がさし昇るとき、洞窟の中の海面が鏡のように光ったという。今は壊れてその面影は一遍してしまったけれども、元旦の朝は浜に出て海上の初日を拝む風習が守られています。

海女のまち

アワビやサザエ
アワビやサザエ

石鏡は古くから漁場が豊かで、アワビやサザエなど海の幸に恵まれています。
古くから海女が活躍されたと考えられていて、その歴史はとても長いようです。現在でも70歳を越えた現役の海女も少なくないそう。

石鏡港
石鏡港

石鏡港近くにはかつて海女たちが漁の準備や体を休めたりした海女小屋があります。
鳥羽商工会議所のエコミュージアム事業により、女竹を円形状に囲ってつくったもので、中ではたき火が出来るようになっていて、時期によっては石鏡を訪れた人々への振る舞いも行われています。

海の民の神社「石鏡願かけ地蔵」「石鏡神社」

石鏡港から旧坂を登ったところにある石鏡願かけ地蔵。石鏡の人々が願い事がある時にお参りにくるそうです。

石鏡願掛け地蔵
石鏡願掛け地蔵

石鏡港を見下ろす高台に漁師や海女の信仰があつい「石鏡神社」があり、境内にある「子宝の石」にまたがると子供が授かるという言われています。

石鏡神社
石鏡神社

1月には一年の家内安全と豊漁を祈る伝統行事の弓引き神事が行われています。町中がわきかえる石鏡最大の行事で、この神事が終わるまで、石鏡の正月は終わらないとか。

弓引き神事の弓矢
弓引き神事の弓矢

弓引き神事の矢の包み
弓引き神事の矢の包み

「鳥羽」駅までは、名古屋からはJRまたは近鉄特急で約1時間35分。大阪難波からは近鉄特急で約2時間。
「鳥羽」駅の近くにある「鳥羽バスセンター」より「鳥羽市コミュニティバス」のかもめバスで「石鏡港」停留所まで約48分。パールロードからの美しい海辺景観を眺めながら、のんびりと訪ねてみてはいかがでしょうか。

石鏡港バス停
石鏡港バス停